先に結論

2029年シーズンから、中学生(少年部)の軟式で、外表面にウレタン・スポンジ等を付けたバットが使えなくなります。いまの中学生は、中学3年の夏まで今のバットを使えます。影響が出るのは2027年春に入学する学年からです。

いつから
2029年シーズン
禁止されるもの
ウレタン・スポンジ等を外表面に付けたバット
使えるもの
木製・金属・カーボン・複合(金属/カーボン)
2026〜2028年
移行期間(中学生はまだ使える)

1. 何が変わるのか

結論:学童(小学生)と少年(中学生)の軟式で、ウレタン・スポンジ系のバットが使えなくなります。

公益財団法人 全日本軟式野球連盟(全軟連)は、2025年12月15日に次の方針を発表しました。

  • 2029年シーズンから、少年部(中学生)で「外表面にウレタン、スポンジ等の素材の弾性体を取り付けたバット」の使用を禁止する
  • 学童部(小学生)も、2029年から同じタイプのバットを全面禁止にする
  • 一般(大人)は、特別な使用制限を行わない

「弾性体」とは、ウレタンやスポンジのように、押すとへこんで元に戻る素材のことです。

代表的なのは、ミズノの「ビヨンドマックス」シリーズです。ミズノ公式は、初代モデル(2002年)について「打球部にエーテル系発泡ポリウレタンを使用」と説明しています。

2. 禁止されるバット・使えるバット

結論:禁止は「外表面にウレタン・スポンジ等を付けたバット」だけです。「複合バットが全部だめ」ではありません。

2029年以降(学童・少年)

  • ✕ 使えない:外表面にウレタン・スポンジ等の弾性体を付けたバット
  • ◯ 使える:木製/金属製/カーボン製/複合(金属/カーボン)

全軟連の資料は、上の「使える」4種類について「使用制限を行わない」と明記しています。

「複合」と表示されたバットでも、金属とカーボンの組み合わせなら対象外です。判断のポイントは、打球部の外側にウレタンやスポンジが付いているかどうかです。

3. いつから?中学生の学年別の影響

結論:全面禁止は2029年シーズンから。2026〜2028年は移行期間で、中学生はまだ使えます。

全軟連が示したスケジュールは次のとおりです。

年 少年部(中学生)
2025年 方針を決定
2026〜2028年 移行期間(使える)
2029年シーズン〜 使用禁止

これを、いまの中学生の学年に当てはめると次のようになります。

中学に入学した年 中学3年の夏 中3の夏までに影響は?
2024年春(いまの中3) 2026年 なし
2025年春(いまの中2) 2027年 なし
2026年春(いまの中1) 2028年 なし(最後の夏が移行期間の最終年)
2027年春 2029年 中3の1年間が対象
2028年春 2030年 中2(2029年)から対象
2029年春以降 2031年以降 入学時から対象

※学年は2026年度時点。各年の「シーズン」がいつ始まるかは大会ごとに違うので、所属チームの案内も確認してください。

4. 小学生(学童)は少し事情が違う

結論:小学生は、「一般用」のウレタン系バットが2025年からすでに禁止されています。

学童部(小学生)の制限は2段階です。

時期 学童部(小学生)で使えないもの
2025年〜 一般用のバットのうち、打球部にウレタン・スポンジ等を付けたもの
2029年〜 上に加えて、小学生軟式用のウレタン・スポンジ系も禁止(全面禁止)

つまり、2026〜2028年の移行期間中に小学生が使えるウレタン系は、「小学生軟式用」のものだけです。中学生と同じ感覚で「2028年まではどれでも使える」と考えないよう注意してください。

全軟連は、将来的に小学生軟式用バットの基準(長さ、重量、太さ、反発)を設けることも、継続して検討するとしています。

5. なぜ禁止されるのか

結論:全軟連が挙げている理由は「学童・少年部競技者の安全面に万全を期すため」です。

全軟連の資料が示している導入理由は、この1点です。

6. いま、どうすればいい?

結論:いまの中学生は、慌てて買い替える必要はありません。2027年春以降に入学する子は、2029年以降も使えるバットを選んでおくと安心です。

  • いまの中学1〜3年生:中学3年の夏(遅くとも2028年)までは移行期間です。いま持っているウレタン系バットを、そのまま使えます。
  • これから中学に入る子(2027年春以降):中学3年のときに規制がかかります。新しく買うなら、木製・金属・カーボン・複合(金属/カーボン)を選ぶと、卒業まで使えます。
  • 小学生:「一般用」のウレタン系はすでに使えません。いま買うなら「小学生軟式用」か、ウレタン系以外を選びましょう。
  • 所属チーム・大会の案内も確認:全国の方針とは別に、大会ごとの運用が案内されることがあります。

バットの長さ・重さの選び方は、中学野球バットの選び方にまとめています。

まとめ

  • 2029年シーズンから、中学生・小学生の軟式で、外表面にウレタン・スポンジ等を付けたバットが使えなくなる
  • 使えるのは木製・金属・カーボン・複合(金属/カーボン)。大人(一般)は制限なし
  • いまの中学生(2026年度の中1〜中3)は、中学3年の夏まで影響なし。影響が出るのは2027年春入学の学年から
  • 小学生は、一般用のウレタン系が2025年からすでに禁止
  • 理由は「安全面に万全を期すため」(全軟連)
出典
  • 公益財団法人 全日本軟式野球連盟「2029年以降の少年部(学童・少年)バット使用制限について」(2025年12月15日)
  • 同「2029年以降のバット使用制限について【別紙資料】」
  • ミズノ公式「ビヨンドマックスシリーズの歴史・歴代モデル」

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